The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『モチベーション&アドヒアランスの向上』
脳卒中患者のリハビリテーション治療に対するモチベーション
大高 洋平吉田 太樹小宅 一彰田中 悟志大須 理英子
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2022 年 59 巻 3 号 p. 260-264

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抄録

脳卒中患者のリハビリテーション治療過程では,患者の能動的参加が必要であり,モチベーションの高低が影響すると考えられる.モチベーションは,患者特性による固定的なものではなく状況依存的であり,患者を取り巻くさまざまな要因によって左右される.それらの要因について把握することで,モチベーションへの介入を行える可能性がある.また,訓練場面においても多様な動機づけの方略があり,それらを体系化しつつ実臨床で用いることが必要である.一方,モチベーションの高低と患者の行動は一致しないことがある.そのため,モチベーションへの介入のみならず,行動変容への具体的方策を同時に考えることが重要である.

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© 2022 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

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