日本胸部疾患学会雑誌
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肺癌による上大静脈症候群に対する治療法の検討 -上大静脈内ステント留置術の有用性について-
森田 理一郎赤荻 栄一三井 清文倉本 憲明鬼塚 正孝石川 成美
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1992 年 30 巻 6 号 p. 1110-1115

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抄録

肺癌による上大静脈症候群 (SVCS) をきたした症例のうち, 5例に上大静脈 (SVC) 内ステント留置術を行い, 内頸静脈一右心耳バイパス術を行った8例と比較検討した. SVCS緩解率・SVCS緩解期間・SVCS再発率・血栓閉塞率のいずれもステント群が優れていた. ステント群では, 全症例留置後直ちに狭窄部は拡張し, また3週後にSVC造影を行った3例では留置直後よりも更に拡張していることが確認でき, SVCSの治療に有効であった.

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