日本臨床外科学会雑誌
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症例
縦隔気腫を伴う間質性肺炎と皮膚筋炎を伴った閉経前乳癌の1例
小倉 道一谷 眞弓榎本 克久櫻井 健一平野 智寛天野 定雄
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キーワード: 皮膚筋炎, 間質性肺炎, 乳癌
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2015 年 76 巻 6 号 p. 1301-1307

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抄録
皮膚筋炎(dermatomyositis;DM)は悪性腫瘍の合併が多く,間質性肺炎(interstitial pneumonitis;IP)併発例は予後不良とされる.今回われわれは,DMと縦隔気腫を伴うIPを合併した閉経前乳癌の1手術例を経験した.症例は35歳の女性.右腋窩腫瘤と握力低下,呼吸苦を主訴に紹介受診した.精査したところDMおよびIP,右乳癌T2N2aM0 stage IIIaの診断となった.IPの治療にcyclophosphamide(;CPA)が用いられることを考慮し,術前化学療法としてEC療法(epirubicin+CPA)を施行したが,IPは増悪傾向で縦隔気腫を併発した.また,腋窩リンパ節転移の縮小したものの,原発巣の縮小が得られないため手術を施行した.術後,縦隔気腫は速やかに消失し,DMとIPは共に改善傾向を示したため,DMとIPが乳癌の腫瘍随伴症候群であったことが示唆された.
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© 2015 日本臨床外科学会
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