日本臨床外科学会雑誌
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症例
十二指腸乳頭部腺筋症の1例
関 亮太小川 康介桑原 博中村 典明五関 謹秀
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キーワード: 十二指腸乳頭部, 腺筋症
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2015 年 76 巻 6 号 p. 1373-1377

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抄録
症例は70歳の男性,皮膚黄染を主訴に当院を受診,閉塞性黄疸の診断で入院となった.腫瘍マーカーはDUPAN-2のみ上昇していた.Vater乳頭部には発赤や腫大はみられなかった.画像検査で肝内胆管,総胆管に軽度拡張を認めたため内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(endoscopic nasobiliary drainage:ENBD)留置し減黄を行った.胆汁細胞診や擦過細胞診では悪性所見を得られなかったものの,悪性腫瘍の可能性が否定できず,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を行った.病理学的には,病変はVater乳頭部に存在し,異型は認められず,胆管周囲の線維組織にも腫瘍性病変は認めなかったが,Vater乳頭部胆管にAMHが確認され確定診断に至った.十二指腸乳頭部に発生した腺筋症(adenomyomatous hyperplasia:以下AMH)の1例を経験したため報告する.
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© 2015 日本臨床外科学会
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