日本臨床外科学会雑誌
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症例
選択的動脈塞栓後に十二指腸部分切除を施行した十二指腸動静脈奇形の1例
松三 雄騎小橋 研太羽田野 雅英石井 博黒河 達雄常光 謙輔
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2017 年 78 巻 3 号 p. 508-514

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抄録
十二指腸動静脈奇形(arteriovenous malformation;AVM)はまれな疾患であるが,難治性潰瘍や消化管出血などをきたし治療に難渋することがある.今回,AVMの流入動脈と範囲を同定し術前に動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization;TAE)することで,安全に十二指腸部分切除を施行することができた症例を経験した.症例は45歳の男性.吐血を主訴に救急搬送され,緊急内視鏡にて十二指腸水平脚に露出血管を伴う潰瘍を認めた.造影CTと血管造影にて十二指腸AVMと診断した.AVMからの術中多量出血が危惧されたため,手術2日前に流入動脈のTAEを施行した.十二指腸AVMに対し術中出血コントロール目的の術前TAEを施行した報告はなく,文献的考察を加え報告する.
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© 2017 日本臨床外科学会
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