日本臨床外科学会雑誌
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症例
出血を契機に発見された腹部手術歴のない横行結腸間膜デスモイド腫瘍の1例
河野 秀俊寺崎 正起岡本 好史鈴村 潔土屋 智敬西前 香寿
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2021 年 82 巻 1 号 p. 137-140

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抄録

症例は39歳の女性で,腹部手術歴なし.腹痛を主訴に当院を受診し,CTにて横行結腸脾彎曲に腫瘤性病変と腸管壁内への出血を疑う所見を認め,緊急開腹手術を施行した.術中所見では横行結腸脾彎曲に充実性腫瘤を認め,胃背側,膵尾部,脾門部に強固な癒着を認めた.胃部分切除,膵体尾部,脾合併切除,結腸部分切除を施行した.病理結果は紡錘形の線維芽細胞の増殖を認めデスモイド腫瘍に相当する像と診断され,腫瘍内には出血巣が認められた.腹部手術歴のない患者に発生し,出血を契機に診断されたデスモイド腫瘍は稀であり,若干の文献的考察を加えて報告する.

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© 2021 日本臨床外科学会
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