日本臨床外科学会雑誌
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症例
外来で無麻酔下に切除した肛門ポリープ(5cm)の1例
星野 敏彦
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キーワード: 肛門ポリープ, 巨大
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2021 年 82 巻 8 号 p. 1559-1562

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抄録

症例は26歳,男性.1年前よりの肛門腫瘤で当院を受診した.直腸診では,肛門皮膚5時方向に,肛門外に脱出する5cm大の腫瘤を認めた.腫瘤は一見睾丸かと思われるような,表面に皺を有する茶色のもので,根部は0-Ip様に明瞭な茎を有し,肛門乳頭付近と繋がっていた.根部結紮にて安全にとれることが予想されたため,外来にて無麻酔で切除した.病理はfibrovascular polypにて,いわゆる肛門ポリープの診断となった.

肛門ポリープは,肥大化した肛門乳頭であり,通常は2-5mm程度の大きさで,2cmを超えるものは大変稀である.3cm以上のものは,平滑筋肉腫・肛門管癌・悪性リンパ腫などの悪性腫瘍と区別する必要がある.本症例では5cmと巨大で,手術の適応となった.通常の表面なめらかな性状と異なる睾丸様の形状で,長い茎を持ち,初診日にその場で無麻酔の切除が可能であった.特有な形状をもった肛門ポリープであったため,若干の文献的考察を含めて報告する.

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