日本障害者歯科学会雑誌
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原著
特別養護老人ホームにおける施設職員への口腔衛生管理指導の回数による清掃効果についての定量分析
進藤 彩花草野 緑岡澤 仁志上田 智也矢尾 喜三郎内野 隆生岡庭 玲大岡 貴史
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2023 年 44 巻 3 号 p. 234-242

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抄録

本研究は施設職員に対する口腔衛生管理指導の頻度と施設入所高齢者の口腔内環境の変化の関連を定量的に評価検討することを目的とした.

対象者は,特別養護老人ホームに入所している含嗽可能な者とした.居住階により2群に分け,クロスオーバー法にて研究を行った.施設職員への口腔衛生管理指導は週に1回(週1回群)と月に1回(月1回群)それぞれを居住階により分け,約2カ月間介入を行った.その後約1カ月間のウォッシュアウト期間を経て,週1回群と月1回群を交換し,同じく約2カ月間の介入を行った.口腔環境の測定には,Salivary Multi Test(多項目・短時間唾液検査システム,以下,SMT)のアンモニアと,Oral Health Assessment Tool日本語版(以下,OHAT-J)を使用した.SMTは介入前後の結果について,OHAT-Jは週1回群と月1回群にて介入前と比較した介入後の改善について分析を行った.

SMTの結果では,週1回群に関してはアンモニアの値で有意に改善がみられた(p=0.001).OHAT-Jの結果では,ほとんどの項目で週1回群と月1回群の改善の差がみられなかった.

本研究の結果から,週1回群と月1回群の口腔衛生管理指導を比較した場合,週に1回の頻度で口腔衛生管理指導を行うことで定量的な口腔清掃状態の改善が得られる可能性が示唆された.

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© 2023 一般社団法人 日本障害者歯科学会
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