日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
Online ISSN : 1884-6114
Print ISSN : 1883-1273
ISSN-L : 1883-1273
症例報告
器質化肺炎で発症し,ステロイド療法後に再燃したサルコイドーシスの1例
中屋 孝清中山 雅之草野 彩大圃 美穂山内 浩義小松 有平野 利勝間藤 尚子山沢 英明坂東 政司福嶋 敬宜杉山 幸比古Yukihiko Sugiyama
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 32 巻 1 号 p. 153-159

詳細
抄録
症例は21 歳の時に関節リウマチの既往がある52 歳,女性.2007 年12 月に経気管支肺生検にて器質化肺炎と診断され,ステロイド療法を導入された.以後,肺野の陰影は消失したため,2009年8月にステロイドは中止となった.2010 年2月の胸部CTにて縦隔リンパ節腫大,4月から霧視,12 月上旬からは心不全に伴う労作時呼吸困難が出現した.2011 年1月に入院後,TBLB検体の再評価,心臓超音波,心臓造影MRI,ガリウムシンチグラフィなどの所見より,心サルコイドーシスによる心不全と診断した.プレドニゾロン30 mg/日とフロセミド20 mg/日を開始後,速やかに心不全による呼吸不全は改善し,縦隔リンパ節腫大の縮小も認めた.器質化肺炎で発症したサルコイドーシスは稀であり,また再燃時の病態が異なることからサルコイドーシスの病態を解明する上で有用であると考えられた.
著者関連情報
© 2012 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
前の記事 次の記事
feedback
Top