日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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症例報告
中枢神経原発リンパ腫を合併したサルコイドーシスの1例
石原 明典栗山 満美子森下 真圭荒木 勇一朗前田 浩義
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2019 年 39 巻 1_2 号 p. 93-96

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抄録

症例は63歳,男性.胸部異常陰影を指摘され,胸腔鏡下肺生検にて組織診断を行いサルコイドーシスと診断.プレドニゾロン(PSL)の投与を開始した約2 ヵ月後に左上下肢不全麻痺が出現したため外来受診した.右前頭葉中心回に19×17 mm大の腫瘤を認め,開頭腫瘍摘出術が施行された.組織学的にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断し,大量メトトレキサート療法と併用して放射線治療を施行した.その後,消退傾向にあった肺野の結節影が増大したため,鑑別目的に気管支鏡下肺生検を施行.組織学的に悪性リンパ腫の増悪でないことを確認し,5 mg/日に漸減していたPSLを20 mg/日に増量した.PSL投与後は治療に反応し結節陰影は徐々に縮小・消退した.経過中に中枢神経原発リンパ腫を合併し,治療後に胸部の陰影が再度悪化するといった多様な臨床症状を呈した症例であった.

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© 2019 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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