日本小児外科学会雑誌
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日本肝癌スタディグループプロトコールによる治療が有効であった肝芽腫の3例
立花 賢治杉本 徹細井 創白井 千晶安野 哲也石田 宏之澤田 淳出口 英一常盤 和明岩井 直躬
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キーワード: 肝芽腫, 化学療法, THP-ADR, CDDP
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1994 年 30 巻 7 号 p. 1322-1329

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抄録
肝芽腫に化学療法が有効であった報告が海外で増えているが,今回初診時切除不能であった肝芽腫3例に日本小児肝癌スタディグループ (Japanese Study Group for Pediatric Liver Tumor) のプロトコールに従い化学療法を行った. その結果,腫瘍は64,58と46% に縮小し,またα-fetoprotein (AFP) も0.1,0.6と1.6% と急速に低下した. 3例とも腫瘍の完全摘出が可能となり,1994年4月現在術後26か月,20か月と16か月間,治療終了後22か月,16か月と13か月間寛解を維持している.日本小児肝癌スタディイグループのプロトコールは肝芽腫に有効であったので報告した.
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© 1994 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

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