日本小児外科学会雑誌
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原著
食道閉鎖症を合併した18 トリソミー児に対する経腸栄養を目的とした手術の検討
畑田 智子高見澤 滋好沢 克吉澤 一貴澁谷 聡一
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2015 年 51 巻 2 号 p. 213-217

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抄録
【目的】18 トリソミー児には高率に食道閉鎖症を合併する.当院ではそれらの児に対し,母乳の投与を可能にすることを目的とした外科的介入を行っている.外科的介入を行った児の治療経過について報告する.
【方法】C 型食道閉鎖症を合併した18 トリソミー児に外科的介入を行った13 例を対象とした.全例に胃瘻造設が行われており,胃瘻に加えて行った手術方法により以下の4 群に分けた.根治群:胃瘻造設+根治術,気管食道瘻(TEF)離断群:胃瘻造設+TEF 瘻離断術,banding 群:胃瘻造設+腹部食道結紮術,胃瘻群:胃瘻造設のみの4 群である.
【結果】胃瘻造設に付加治療を行った群(根治術群,TEF 離断群,banding 群)では9 例中8 例(88.9%)で経腸栄養を継続することができたが,胃瘻群では4 例中1 例(25%)しか経腸栄養を開始できなかった.さらに,施行期間は2 日間のみであった.
【結論】18 トリソミー児に食道閉鎖症を合併した場合,胃瘻造設術に加え,根治術やTEF 離断,食道banding 術などの付加手術を行うことにより,多くは栄養を開始・継続することができた.
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