日本小児外科学会雑誌
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原著
遷延性黄疸を呈した新生児および乳児に対する細径針を用いた穿刺胆道造影の検討
三谷 泰之, 窪田 昭男, 瀧藤 克也, 渡邉 高士, 合田 太郎, 加藤 紘隆, 山上 裕機
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2015 年 51 巻 5 号 p. 884-888

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抄録
【目的】生後早期の直接ビリルビンの上昇を伴う黄疸は胆道閉鎖症との鑑別が問題となる.臨床所見,血液生化学検査,尿検査,腹部超音波検査,肝胆道シンチグラフィー,十二指腸液検査などで総合的に診断されるが,これらの検査で胆道閉鎖症が否定できない場合は試験開腹による直接胆道造影が必要となる.これらの手技に関しては可能な限り低侵襲で行うことが望ましい.今回,我々は胆道閉鎖症が疑われた新生児期および乳児期早期の胆汁鬱滞性肝障害を呈した児に対する細径針を用いた穿刺胆道造影に関して,その方法と有用性を検討したので報告する.
【方法】2011 年から2014 年までに胆道閉鎖症が疑われて当科を受診した6 例を対象とした.日齢は28~78(平均47.5)日で,男児3 例,女児3 例であった.体重は3.1~4.3(平均3.7)kg であった.細径針を用いた穿刺胆道造影は,全身麻酔下で行い,原則として腹腔鏡(1 例で開腹)で行った.同時に肝生検も行った.造影後は穿刺孔の修復は行わなかった.
【結果】すべての症例で造影検査が可能であった.最終診断は,新生児肝炎が1 例,胆囊無形成兼新生児肝炎が1 例,胆道閉鎖症(III-b1-ν)が4 例であった.胆道閉鎖症が除外された2 例においては,術後に胆管狭窄や胆汁漏などの合併症は認めなかった.
【結論】生後早期に胆道閉鎖が否定できず,直接胆道造影が必要となった場合,細径針を用いた直接胆道造影は簡便で有用な方法と考えられた.
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