日本小児外科学会雑誌
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症例報告
先天性幽門閉鎖症の2例
森口 智江大西 峻村上 雅一杉田 光士郎矢野 圭輔馬場 徳朗山田 耕嗣山田 和歌中目 和彦家入 里志
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2019 年 55 巻 1 号 p. 120-124

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抄録

症例1は日齢0の男児.母体の羊水過多を認め,胎児超音波で胃の拡張と下部消化管の描出不良を認め,先天性幽門閉鎖症と診断した.出生時腹部単純X線写真でsingle bubble signを認め,上部消化管造影検査で十二指腸への造影剤通過を認めず,日齢1日目に手術を施行した.症例2は日齢0の女児.母体の羊水過多,胎児超音波で消化管のdouble bubble sign様の像を認めた.出生時腹部単純X線写真及び上部消化管造影検査でもdouble bubble sign様の像を呈し,先天性十二指腸閉鎖症の診断で日齢1日目に手術を施行した.術中所見で幽門部に膜様閉鎖を認め,先天性幽門閉鎖症の診断となった.先天性幽門閉鎖症は術前の画像検査でのsingle bubble signが特徴的だが,典型像を示さない症例もある.先天性十二指腸閉鎖症を疑った場合でも,本疾患を念頭に置き診察・加療を進める必要があると考えられた.

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