症例は11歳女児.左大腿骨骨肉腫にて患肢温存根治手術と化学治療が行われたが,治療前CTで指摘された右肺S8の3 mm大の小結節影が消失せず,診断的治療目的で手術適応となった.手術はハイブリッド手術室を利用した.胸腔鏡手術の体位でcone beam CT(CBCT)を行い,病変まで最短距離で到達できる部位を同定した.同部から23G針を胸壁内まで刺入して再度CBCTを行い,病変が針先の延長線上に位置することを確認後に針を肺内まで進めindocyanine greenを局注した.胸腔鏡手術を開始し,マーキングした肺組織に支持糸とクリップをかけ三たびCBCTを行い,クリップと病変が近接していることを確認し同部を切除した.病変は切除組織内に含まれ,術後経過も良好であった.ハイブリッド手術室を利用し,CBCTによるマーキングと胸腔鏡下肺部分切除を一連の流れで行った小児の報告はなく,本法は有効な選択肢と思われた.