日本小児外科学会雑誌
Online ISSN : 2187-4247
Print ISSN : 0288-609X
ISSN-L : 0288-609X
症例報告
診断に苦慮した腸間膜内ヘルニアの1例
三村 和哉青井 重善竹内 雄毅坂井 宏平東 真弓文野 誠久古川 泰三田尻 達郎
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 56 巻 7 号 p. 1088-1092

詳細
抄録

特に既往歴のない11歳男児が,2日前からの嘔吐と腹痛を主訴に前医を受診した.腹部造影CT検査で内ヘルニアによる腸閉塞を認め,当科へ転院後,緊急開腹術を施行した.術中所見で腸回転異常症および,Treves’ fieldに生じた前葉欠損型の腸間膜内ヘルニアと最終診断した.腸回転異常症に合併する内ヘルニアは,右傍十二指腸ヘルニアが大半を占めるが,ヘルニア囊が大きく,またヘルニア門が十二指腸近傍まである場合は,腸間膜内ヘルニアも似た術中所見を認めるため,慎重な鑑別を要する.

著者関連情報
© 2020 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top