日本小児外科学会雑誌
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症例報告
化学療法と外科的切除で治療し得た18トリソミーに合併した肝芽腫の1例
塚田 遼井深 奏司米山 知寿當山 千巌正畠 和典奈良 啓悟曹 英樹佐藤 真穂井上 雅美臼井 規朗
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2021 年 57 巻 7 号 p. 1133-1140

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抄録

18トリソミーに肝芽腫を合併した1例を報告する.症例は1歳女児.在胎37週3日,体重1,470 gで他院にて出生し,出生後に18トリソミー及びC型食道閉鎖症と診断された.日齢1に一期的食道閉鎖根治術を施行された.1歳時,嘔吐の精査目的に前医で施行されたCT検査で,肝右葉後区域に最大径66 mmの腫瘤性病変を認めたため当院に紹介された.血清alpha-fetoprotein値が16,671 ng/mlと高値であることから肝芽腫と診断した.治療を開始するにあたりPRETEXT(pre-treatment extent of disease)Iと判断して,術前化学療法としてシスプラチン単独療法4コースを行った.腫瘍の縮小を認め,1歳2か月時に肝右葉後区域切除術を施行した.術後,化学療法を追加して治療を終了した.前医に転院後,肝芽腫の再発なく経過していたが,2歳10か月時にウイルス性肺炎のため死亡した.

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