日本小児外科学会雑誌
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症例報告
病変の増大と縮小を繰り返した臍腸管囊胞とMeckel憩室の混合型の1例
町野 翔 二見 徹滝口 和暁三森 浩太郎尾形 誠弥清水 裕史田中 秀明
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2026 年 62 巻 1 号 p. 85-91

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抄録

2歳,男児.間欠的腹痛,嘔吐を認め当科紹介された.腹部超音波検査でechogenic inner rimを呈する58 mmの囊胞を認め,消化管重複症が疑われた.翌日囊胞径は30 mmまで縮小したことに伴い症状も改善したため,一度退院した.しかし,1週間後に腹痛が再燃し病変は63 mmまで増大が認められたため,翌日緊急手術を行った.腹腔内には臍から連続した索状物とそれに続く囊胞を認め,腸管側はMeckel憩室と連続し,基部で捻転していたことから,囊胞とともに回腸部分切除術を施行した.病理では,囊胞は虚血をきたした腸管構造を呈していた.Meckel憩室と交通する臍腸管囊胞の報告は少なく,本症例の経過中における囊胞径の変化はその交通によって説明される.このような病態では,囊胞の虚血や穿孔,また腸閉塞をきたし得るため早期手術が必要である.

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