気管支学
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症例
スリガラス影よりCryptococcus neoformansが検出された1例
緒方 大聡原田 英治今田 悠介三雲 大功濱田 直樹福山 聡中西 洋一
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2017 年 39 巻 1 号 p. 71-75

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抄録

背景.肺クリプトコッカス症の画像所見は結節影,空洞影,浸潤影などが主であり,スリガラス影(ground-glass opacity:GGO)の報告例は稀である.特にGGOより菌体が証明された既報は国内では皆無である.症例.63歳,男性.生体腎移植2年4か月後の胸部CTで右肺下葉に結節影が複数出現し,当科紹介となった.1か月後の胸部CTで新たに両肺にGGOが複数出現し,同病変より採取した気管支肺胞洗浄検体でCryptococcus neoformansが同定され,肺クリプトコッカス症と診断した.Fosfluconazole,fluconazoleの投与によりGGOは速やかに改善した.結論.本例は,GGOよりクリプトコッカス菌体を同定し得た本邦初の報告である.GGOを認めた症例では肺クリプトコッカス症を鑑別に挙げる必要がある.

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© 2017 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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