抄録
滋賀県大津市田上山で,遷移段階の異なる広葉樹3種,コナラ(Quercus serrata),ヤマモモ(Myrica rubra),アラカシ(Q. glauca)において,植栽時の苗サイズが成長に与える影響を4年間調査した。コナラは,植栽時の苗サイズが成長やバイオマスの増加に与える影響が3種の中で最も大きかった。ヤマモモの樹冠サイズやバイオマスは,初期サイズには依存しなかった。アラカシは,植栽時の苗サイズが与える影響は小さく,どの苗サイズでも同程度の樹冠成長やバイオマス増加を示した。これらの結果から,本調査地では,アラカシおよびヤマモモでは小さな苗を,コナラでは大きな苗を植えるのが,適当であると考えられた。