屋上緑化に用いられるセダム類9種の高O3応答を評価した。2ヶ月にわたって週に一度120 ppbのO3に暴露し,乾燥重量と植被面積の変化を調べた。乾燥重量の高O3応答は種によって異なったが,その変化率は最大でも±10%程度であった。乾燥重量の変化は主に光合成窒素利用効率の変化によるものであった。植被面積はほとんどの種でO3処理により減少傾向を示したが,減少率は大きくても15%程度であった。週に一度,光化学スモッグ注意報が発令される程度の都市環境であれば,セダムを用いた屋上緑化に大きな影響はなく持続可能だと考えられた。