津波被災跡地において,7~8年経過した時点の低木植生より50年後の林相の推測を試みた。20地点の調査より,林冠木に成長できる高木種はマツ類の他は大半が落葉広葉樹で,常緑広葉樹はシロダモのみであった。海岸に近い疎林地は潮風が影響し,後背部より木本類の生育密度が低かった。クロマツ,ニセアカシア,ハンノキが優占する地点以外は多数の低木種が生育したものの,低木植生の上層部では陽樹のヤマザクラやコナラの密度が高かった。樹高別の高木種の構成や密度から,多くは樹冠が閉じ内部に階層構造を有する樹林地に遷移すると推測された。ただし海からの距離や生残高木の状況,津波以前の植生により,50年後の林相は異なると推測された。