マツ材線虫病抵抗性マツは種子から多くの苗を育てるが,花粉親が必ずしも抵抗性とは限らないため,実生苗は母樹よりも抵抗性が劣ることがある。一方,挿し木によって作成したクローン苗は母樹と同じ抵抗性を持つことができるが,マツ類は発根性が悪く,さらに細根の発達した挿し木苗の取得は困難とされている。そこで本研究では,挿し床の環境を変化させたときの根系発達を評価した。密閉挿しでアカマツの挿し木を行い,プランターを地面から10 cm浮かせた。その結果,地面に置いた場合に比べて10 cm高床にした方では,根の成長が良くなる傾向がみられた。このことから,土壌水分が根系発達に影響していることが示唆された。