情報の科学と技術
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事例報告
デジタルアーカイブの「裾野のモデル」を求めて -東京大学附属図書館U-PARL「古典籍on flickr!~漢籍・法帖を写真サイトでオープンしてみると~」報告
冨澤 かな木村 拓成田 健太郎永井 正勝中村 覚福島 幸宏
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2018 年 68 巻 3 号 p. 129-134

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抄録

東京大学附属図書館U-PARL(アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門)は,本学所蔵資料から選定した漢籍・碑帖拓本の資料画像をFlickr上で公開している。資料のデジタル化とアーカイブ構築のあり方を模索した結果,限られたリソースでも実現と持続が可能な,小さい構成でありながら,広域的な学術基盤整備と断絶せず,高度な研究利用にも展開しうる,デジタルアーカイブの「裾野のモデル」を実現しうる方策として選択したものである。その経緯と現状及び今後の展望について,特に漢籍・碑帖拓本資料の統合メタデータ策定,CCライセンス表示,OmekaとIIIFを利用した研究環境構築の試みに焦点をあてて論ずる。

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