情報の科学と技術
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パーソナルAIによるデジタルデバイドの解消と注意経済の終焉
橋田 浩一
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論文ID: 2024-012

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抄録

AIとのマルチモーダル(MM)対話が人間と情報機器とのインタフェースになることにより,デジタルデバイドが10年で解消する。各個人に専属するパーソナルAI(PAI)がMM対話によってあらゆる個人向けサービスを仲介することにより,そのサービスに関連するパーソナルデータ(PD)が本人に集約される。PAIがそのPDをフル活用することにより大きな付加価値が生まれる可能性が高いが,リスクも非常に大きいので,PAIの適正なガバナンスが必須である。PAI提供者は自らの利益のためにPAIのガバナンスに協力し,そのガバナンスの下で各サービスは人間の認知バイアス等に付け込んで行動を操作することができないので,注意経済と監視資本主義が終焉する。

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