抄録
本研究では,社会におけるコミュニケーション円滑化へのバランスト・スコアカードの適用を研究するなかで,KPI(業績評価指標)がコミュニケーション円滑化に貢献することを議論する。具体的には,公園管理における指定管理候補者選定を事例にKPIに相当する選定基準について事前に話し合っておくことによって,当事者間の立場の違いを解消し,より円滑なコミュニケーションを生み出すことが期待できる。KPIのコミュニケーション円滑化への貢献に関する仮説について,これまでの研究経過および指定管理候補者選定におけるベンチマーキングを事例に検証した結果,選定基準の表現に関する「感覚の不一致」が解消され,納得性のある意思決定が導き出された。