徒手理学療法
Online ISSN : 2434-4087
Print ISSN : 1346-9223
研究論文
Self-Efficacy for Home Exercise Programs Scaleの日本語版作成
山﨑 千聖高﨑 博司
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2022 年 22 巻 2 号 p. 79-85

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抄録

本研究の目的は,ホームエクササイズを実施する自信の程度を問うSelf-Efficacy for Home Exercise Programs Scale(SEHEPS)の日本語化とした。方法としては、国際的な質問紙票の異文化適応ガイドラインに則り,5段階の過程(順翻訳,順翻訳統合版作成,逆翻訳,仮日本語版作成,パイロットテスト)を経た。5段階目のパイロットテストの過程では,運動器疾患がありホームエクササイズが処方されている者30名より,仮日本語版のSEHEPSについて「1:日本語として全く意味が分からない,5:日本語として十分伝わる」の5段階評価スケールを用いて理解度の評価を行い,1-3のスコアの場合は自由記載にて問題箇所のコメントを得た。結果として,対象者は男性16名女性14名,平均年齢±標準偏差は52.6±17.1歳であった。スコア4以上を選択した者の割合は66.7%から100%であり,スコア1を選択したものは1人もいなかった。パイロットテストでのコメントをもとに順翻訳者と逆翻訳者を合わせた計5名で協議して最終的な日本語版SEHEPSを作成した。

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© 2022 日本徒手理学療法学会
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