抄録
エマルションの安定性に対する均一なドデシル=ポリエチレン=エーテル (nED, nはポリオキシエチレン鎖長の数を示す) 同族体の親水鎖長の影響及び対応する二種の非イオンを混合した場合の影響を “マルチプル-ドロップ” 法により調べた。nEDにより安定化されたドデカン液滴の半減期はnEDの見かけのcmc以上で急激に増加し, またポリオキシエチレン鎖長の増加と共に増加した。液滴は, 5ED+8ED混合物のとき, 2種の異なったポリオキシエチレン鎖長の非イオンに対して最適平均ポリオキシエチレン鎖長 (約7.5) に対応する混合比で最も安定であった。結果は, 合一速度定数の結果からも支持された。