油化学
Online ISSN : 1884-2003
ISSN-L : 0513-398X
光散乱法による形成とミセルの大きさの研究
荻野 圭三久保田 知明内山 浩孝阿部 正彦
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1988 年 37 巻 8 号 p. 588-591

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抄録
種々の界面活性剤のミセル形成及びミセルの大きさが主として光散乱法により研究された。界面活性剤の濃度変化に伴う散乱強度の変化から得られたcmcの値は, 濃度変化に伴う表面張力変化から得られたcmc値よりわずかに高かった。これは, 測定法が界面活性剤のモノマー濃度に敏感か, あるいはミセル濃度に敏感かに依存するものと思われる。また, 動的散乱法による見かけのミセルの大きさは, ミセル間相互作用のため, 界面活性剤の濃度増加に伴い減少した。
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© 公益社団法人 日本油化学会
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