油化学
Online ISSN : 1884-2003
ISSN-L : 0513-398X
リパーゼTOYO (Chromobacterium viscosum) によるイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸含有油脂の加水分解と合成
長田 恭一高橋 是太郎羽田野 六男
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1990 年 39 巻 1 号 p. 50-52

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抄録
イコサペンタエン酸 (EPA), ドコサヘキサエン酸 (DHA) を多く含む油脂の加水分解, 合成について検討した。
Lipase TOYO (Chromobacterium viscosum) により, いずれの反応も比較的容易に進行し, 本酵素によりこれらの脂肪酸を含む油脂の改質が可能であることが明らかとなった。
あらかじめオレイン酸とグリセリンによりトリグリセリド (TG) を合成するための至適条件を求めたところ, 反応系中の水分量が0.93%, 酵素量が200Unitのときが最良であると判断され, また, 同条件下でのEPA, DHAとグリセリンからのTGの合成率は, EPAで91.3%, DHAでは94.9%に達した。
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© 公益社団法人 日本油化学会
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