油化学
Online ISSN : 1884-2003
ISSN-L : 0513-398X
硬化魚油に関する栄養学的研究 (第8報)
硬化魚油摂取ラットのL-アスコルビン酸生合成並びに組織脂質の脂肪酸組成に及ぼすα-トコフェロール及びα-トコトリエノールの影響
岡本 隆久知見 憲次丸山 武紀兼松 弘新谷 〓志村 光雄亀井 正治藤田 忠雄神戸 保佐々木 清司水谷 治夫菅野 道廣
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1990 年 39 巻 7 号 p. 459-466

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抄録
硬化魚油 (HFO) を与えたラットでL-アスコルビン酸の尿中排せつ及び組織脂質の脂肪酸組成に及ぼすα-トコフェロール (α一Toc) 及びα-トコトリエノール (α-Toc3) の影響について検討した。19.4%のHFO及び0.6%のサフラワー油を含み, α-Tocまたはα-Toc3 (それぞれ飼料100gあたり200mg) を補給した飼料で幼若ラットを28d飼育した。
α-Toc3及び特にα-Tocの添加はHFO摂取による相対肝臓重量, 並びにL-アスコルビン酸の生合成への刺激と結び付いた尿中排せつ量の一時的増加を抑制した。しかし, α-Tocもα-Toc3も肝臓及び血清中のコレステロール及びトリグリセリド濃度並びに肝臓及びその細胞画分の脂質の脂肪酸組成に影響しなかった。特に, HFOの特徴であるt-20 : 1及びt-22 : 1のような長鎖のトランス酸は肝臓脂質から実質的に検出されなかった。
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© 公益社団法人 日本油化学会
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