1992 年 41 巻 11 号 p. 1101-1106
オレイン酸メチルをモデルとしてジヒドロキシル化反応を新しい視点から研究した。試料を経時的に反応系から抜き取り, メタノール/硫酸で処理して残留するエポキシ中間体とアセチル化されたヒドロキシエステル類をそれぞれヒドロキシ-メトキシ及びジヒドロキシステアラートに変換した。キャピラリー GC-MS により各成分を同定し, さらに13C-NMR 及び13C-1H NMR により確認した。アンバーライトIR-120を触媒としたとき, ジヒドロキシステアラートの収率は 71.2% (オレイン酸メチルの変換率は87.7%) で, それには 50 minの反応時間で充分であった。