抄録
ジエポキシドを出発物質として, 二種類の二鎖型ビス (第四級アンモニウム) 化合物 [(N, N-ジメチル) 型及び (N-ベンジル-N-メチル) 型] を合成した。二つの第四級アンモニウム親水基間をつなぐ連結基構造は界面物性に影響を及ぼし, 特に表面張力低下能と泡沫安定性を大きく左右することを明らかにした。今回合成した化合物の中では, 最も短いエーテル酸素を連結基に有する二鎖ビスアンモニウム化合物が, 最大の起泡力と泡沫安定性を示した。連結基が長くなると共に, 化合物の泡沫安定性は低下する傾向が認められた。