油化学
Online ISSN : 1884-2003
ISSN-L : 0513-398X
両親媒性分子によって構築された繊維鎖の溶液特性
今栄 東洋子木戸秋 悟
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1995 年 44 巻 4 号 p. 301-308

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抄録

N-アシル-L-アスパラギン酸 (CnAsp), N-ドデカノイル-β-アラニン (C12Ala) のゲル状溶液が赤外吸収分光と光学顕微鏡によって研究された。繊維状集合体とその構築機構が議論された。安定化剤として2-エチルヘキシルアミン (2-EHA) を添加した系も調べ, 繊維状集合体に対するその効果を議論した。2-EHAを添加すると, C18Asp繊維は長期にわたって安定であった。アミノ酸界面活性剤中のアミド結合は繊維状集合体, 球状粒子, 結晶のような高次構造の形成に重要な役割をはたした。高温で構築された球状粒子は室温で繊維状集合体に転移する。この機構に対する2種のモデルが提出された。

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© 公益社団法人 日本油化学会
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