日本油化学会誌
Online ISSN : 1884-1996
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やし油産業の現状と展望
加藤 秋男
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1997 年 46 巻 10 号 p. 1257-1265

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抄録

ココヤシの果実は熱帯地方で最も重要な果物である。やし油はこの果実の内胚乳から得られ, 東南アジアで大量に生産している。フィリピンとインドネシアの2か国で, 世界の生産量の61%を生産し, その輸出量は世界の87%になる。また, やし油からアルコールの生産能力は比国の場合, 年間9万9千tである。一方, インドネシアには, やし油を年間6万t使用するオレオケミカルズの工場がある。
やし油産業の開発課題として, 奨励ハイブリドの栽培による増産, 湿式製油法の開発によるやし油の製造及び全果実の多角的利用等について述べている。

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© 公益社団法人 日本油化学会
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