最近, 食糧危機を題材にした本が出版されています。近年の油脂をめぐる状況はどの様になっているのでしょうか? 現在の油脂事情を語るにあたって, 中国とパーム油ぬきに語ることはできません。中国が1994年に大量の買付けを行って以来, パーム油の価格は一段高いレベルとなって現在まで推移しています。
世界の油脂の消費量は年々増加しており, 将来更に多くの油脂が必要とされている一方, 耕作地の大幅な拡大は難しいものがあります。
将来的に世界の人々が必要とする生産量を達成するには, 反収の増加が必要でありバイオテクノロジーは必須の技術と考えられます。