日本油化学会誌
Online ISSN : 1884-1996
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組換えDNA油糧作物
山根 精一郎
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1997 年 46 巻 10 号 p. 1281-1288

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抄録
遺伝子組換え技術は食糧の増産や品質の向上により, 将来の人口増加に伴う食糧危機を克服するための技術である。油糧作物の領域では, 農業上の改良と消費者や加工業者のニーズにあった油成分の改良があげられる。前者としては, 雑草防除を簡素化する除草剤の影響を受けない作物や害虫防除を簡素化する害虫抵抗性作物が今日栽培されている。後者としては, 現在のところ高ラウリン酸のナタネだけであるが, 多くの研究が行われており, 西暦2000年ころにはいくつかの改良された油糧作物が世に出てくると考えられる。また, 除草剤ラウンドアップの影響を受けない大豆を例に食品としての安全性についても記載した。
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© 公益社団法人 日本油化学会
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