日本油化学会誌
Online ISSN : 1884-1996
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ニゲラ (Nigella sative L.) 種子抽出物の抗酸化活性
Mohamed Bassim ATTA今泉 勝己
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1998 年 47 巻 5 号 p. 475-480,525

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抄録

ニゲラ (Nigella sative L.) 種子とローズマリー (Rosmarinus officinalis L.) の抽出物がコーン油の自動酸化に及ぼす影響について調べた。これら植物の水およびエタノール抽出物は, β-カロチンのエマルジョンを基質にして測定すると, 抗酸化活性 (AA) を示した。さらに, これら抽出物は, 100℃で加熱したコーン油中のトリグリセリドの酸化分解を遅らせた。エタノール抽出物のAAは, 水抽出物のそれよりも大であった。これら4種の抽出物中, ニゲラ種子のエタノール抽出物は油脂の酸化抑制に最も優れており, そのAAはt-ブチルヒドロキノン (2-t-ブチルベンゼン-1, 4-ジオール) と同程度であった。

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