日本油化学会誌
Online ISSN : 1884-1996
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超臨界流体クロマトグラフィーを用いた高純度ドコサヘキサエン酸エチルエステルの新しい精製技術
山口 道廣門田 靖彦田中 功大津 裕
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1999 年 48 巻 10 号 p. 1169-1176,1203

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抄録
銀担持球状粘土鉱物SC (Ag) を新規なクロマトグラフィーの固定相とするパイロットスケールの超臨界流体クロマトグラフィー (SCF) を用いて, 高純度のドコサヘキサエン酸エチルエステル (DHA-E) の精製が可能となった。試料としてDHA-E含有率の高い魚油を用いること, および分取カラムをスケールアップすることによって, 高純度 (99%以上)のDHA-Eの回収量を増加させることができた。物性試験から得られたDHA-Eは試薬レベルの品質を示し, 精製による劣化等は認められない。また, 目標とするDHA-Eの純度を99%から95%に変えることによって, 1サイクルの精製時間を大幅に短縮させることが可能となり, 一日当たりの精製回数も増加させることが可能となった。
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