日本油化学会誌
Online ISSN : 1884-1996
Print ISSN : 1341-8327
ISSN-L : 1341-8327
N-ラウロイルグルタミン酸塩の中和による性質の変化
金子 大介服部 達也坂本 一民
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 48 巻 7 号 p. 713-718,727

詳細
抄録
N-ラウロイルグルタミン酸塩の中和の度合いによる性質の変化を調べた。起泡力は中和度が1.6で極大を示し, 乳化力は中和度に伴い減少した。13C-NMRの結果より, α位のカルボン酸から優先的に中和され, 引き続きγ位のカルボン酸が中和度1.6以降で中和されることがわかった。さらに蛍光プローブ法から, 中和度1.6付近でミセルの微視的極性および会合数が急激に増加することがわかった。これらの結果から, α位のカルボン酸が分子間の相互作用に寄与していることが示唆された。
著者関連情報
© 公益社団法人 日本油化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top