日本油化学会誌
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n-3系高度不飽和脂肪酸を含む食用油脂およびリン脂質は2, 4-ジニトロ-1-フルオロベンゼンでマウスに誘導した接触皮膚炎を抑制する
守沢 和也友部 (入鹿山) 容子土田 衛中野 善郎日比野 英彦田中 幸久
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2000 年 49 巻 1 号 p. 59-65,85

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抄録
n-3系多価不飽和脂肪酸を含有した食用油脂であるしそ油, tuna oil及び鮭の魚卵リン脂質 (fish roe PL) はn-6脂肪酸を含有するとうもろこし油に比べて2, 4-dinitro-1-fluorobenzene (DNFB) で誘引された耳介の接触皮膚炎モデルの炎症反応を抑制する作用を持っている。Fish roe PLは耳介腫脹をもっとも強く抑制し, tuna oil及び漢方薬である柴朴湯がそれに続き, αリノレン酸を多量に含むしそ油はとうもろこし油に比べて抑制の傾向は見られたが有意な差は見られなかった。炎症性のCD4+T細胞の耳介への浸潤はfish roe PL投与によって抑制され, 耳介においてIFN-γ, IL-6, IL-1βのmRNAの発現抑制が観察された。本実験の結果でfish roe PLは遅延型のアレルギーを抑制する効果を持つことが示唆された。
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