2020 年 40 巻 1 号 p. 84-87
目的:受傷後3週以内に施行した前十字靱帯再建術の有用性と合併症の検討.
対象と方法:2012年4月から2017年6月に,Tegner activity level 5以上でハムストリング腱による1重束再建術を施行した86例.受傷後3週以内の再建例(早期群)が36例,受傷後3週での再建例(待機群)が50例.術後1ヵ月,3ヵ月,1年の可動域,術後3ヵ月,6ヵ月の筋力健患比,膝安定性,受傷後運動復帰期間,合併症(再断裂,授動術施行)を評価した.
結果:早期群では術後1ヵ月まで屈曲可動域低下を認めたが,受傷後平均復帰時期は早かった.術後3ヵ月以降の可動域,筋力,合併症発生率に有意差は認めなかった.
考察:早期群と待機群で術後3ヵ月以降同等の術後成績が得られた.早期群では待機期間程度の早期競技復帰が可能であった.