都市計画論文集
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横須賀・呉・佐世保・舞鶴における旧軍用地の転用について
1950~1976年度の旧軍港市国有財産処理審議会における決定事項の考察を通して
今村 洋一
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キーワード: 軍用地, 転用, 国有財産, 軍港
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2008 年 43.3 巻 p. 193-198

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抄録
本研究では、『旧軍港市国有財産処理審議会決定事項総覧』を用い、旧軍港市である横須賀、呉、佐世保、舞鶴における、1950~1976年度までの旧軍用地の転用実態を明らかにしている。旧軍港市4都市では、旧軍用地を如何に活用するかが都市づくりの大きなテーマとなっていた。4都市で合計1,784haという大量の旧軍用地が、工場、公園、学校、水道、公営住宅などへと転用されることとなった。処分上の特徴としては、1970年代前半まで継続的に旧軍用地の転用がなされていたこと、旧軍用地の利用者は民間が過半を占めたこと、旧軍用地の処分方法として民間には譲渡が、公共団体には譲与が実施されたこと、従前用途を継承した旧軍用地の転用が見られたことが挙げられる。
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© 2008 公益社団法人 日本都市計画学会
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