都市計画論文集
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歴史的都心地区におけるコインパーキング立地の時空間パターン分析
京都市の中心市街地を対象とした6年間3時点での現地踏査データに基づいて
大庭 哲治
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2018 年 53 巻 3 号 p. 762-769

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抄録
歴史的都心地区を含む京都の中心市街地に立地するコインパーキングについて,その立地の時空間パターンを定量的かつ視覚的に明らかにすることを目的に,現地踏査を通じて,6年間3時点(2011年,2014年,2017年)の位置情報及び属性データを収集した.そして,コインパーキングの立地実態を経年的に分析するとともに,全域的および局所的な空間的自己相関統計量を算出した.その結果,2011年時点で346か所のコインパーキングは,数・面積ともに増加傾向にあるとともに,全体の約95%のコインパーキングが500m2未満の狭小な駐車場であることを明らかにした.また,コインパーキングは,対象地域全体に広く分布している一方で,統計的有意な空間集積性があり,その程度は年数の経過とともに,少しずつ強くなっていることを明らかにした.さらに,コインパーキングの町丁目別の数・面積・面積比で示す3指標のホットスポットは,時点間で移動しているが,その移動には一定の規則性があることを統計的に明らかにした.特に,前時点のホットスポットに該当した町丁目は,当時点もホットスポットとして地理的に固定化される傾向にあることを明らかにした.
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© 2018 公益社団法人 日本都市計画学会
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