抄録
本研究は、ポーラスアスファルトおよび粗粒アスファルトコンクリートを対象に、着色したエポキシ樹脂により間隙を可視化した混合物の断面画像解析に関して、混合物の幾何学的特性と物理的な特性とを関係付けるための基礎的な検討を行なった。画像解析の装置としては市販の事務作業用スキャナーとパーソナルコンピュータの簡便なものを用いた。混合物断面のイメージを3値の画像として扱い、間隙成分を量的に把握するとともに、間隙、骨材粒子、細粒相の図形抽出を行いその分布の解析により、切断面画像には配合などに関連する混合物固有の特性が含まれていることを明らかにした。