Journal of the Japan Petroleum Institute
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総合論文
二酸化炭素の吸着と化学変換を可能とする機能集積型ナノ多孔体触媒の開発
桑原 泰隆 山下 弘巳
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2022 年 65 巻 4 号 p. 125-133

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抄録

二酸化炭素(CO2)回収 · 貯留技術や触媒を用いたCO2変換反応は温室効果ガス削減に向けて極めて重要な技術であるが,実用化に向けては克服すべき課題が多い。ポリエチレンイミン(PEI)は分子鎖内に高密度のアミン部位を持ち,有望なCO2吸着材の一つである。本研究では,PEIをCO2吸着材とし,ナノポーラス材料を担体に利用した固体吸着材および機能集積型固体触媒を開発し,CO2吸着およびCO2の触媒的変換に応用した。PEIとメソポーラスシリカからなる固体吸着材は10 %および400 ppmのCO2濃度の模擬排ガスから効率的にCO2を吸着できる。さらに,メソポーラスシリカ骨格内に異種原子(Zrなど)を導入することでPEIとシリカ表面の相互作用が強化され,CO2吸着量,CO2脱離挙動,再利用性が大幅に向上できる。また,化学的安定性に優れたナノ多孔体材料(チタン酸ナノチューブや中空メソポーラス有機シリカなど)に金属錯体や金属ナノ粒子をPEIとともに共内包したハイブリッド触媒を開発し,CO2の水素化反応によるギ酸合成反応に応用した。これら触媒では,PEIのCO2吸着能とナノ多孔体担体の安定化効果により,高い触媒活性と再利用性が達成できる。

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© 2022 公益社団法人石油学会
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