抄録
単冠白色レグホン種雄ヒナを初生時より同一飼料で飼育し, 腸管各部位の発達程度ならびに腸糞および盲腸糞の排泄量と排泄回数について成育期別に調べ, 次のごとき結果が得られた。
1. 十二指腸, 小腸 (十二指腸を除く), 盲腸および直腸について体重100gあたりの重量, 長さおよび表面積をそれぞれ測定した結果, いずれもふ化後10日では大きな値を示したが, その後急激な低下がみられ, 60日以降はほぼ恒常的な値を示した。
2. 30日齢では1日あたり腸糞を44g排泄し, その排泄回数は51回であった。しかし60日齢以降120日齢では, 排泄量は30日齢時の約2倍, 排泄回数は約2/3で一定となった。一方盲腸糞の排泄量は, 30日および60日齢では1日約69であったが90日および120日齢では3~2gに減少した。またその排泄回数は, 30日から120日齢まで減少した。