日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
雛における Mycoplasma gallisepticum の同居感染と増体とにおよぼす塵埃の影響, 並びに, 塵埃の制御に対する油撒布の効果
森田 琢磨太田 正義
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1976 年 13 巻 2 号 p. 48-52

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抄録
敷料に塵埃を添加した区, 無添加区, 油を添加した区を設け, 各区を更に2群とし, それらの各群に M. gallisepticum 陰性の1週齢交雑種雄を10羽と気嚢内接種した2羽とを配置し, 5週齢時まで飼育し, 次の如き結果を得た。
1. 眼下洞•気管•気嚢に病変の生じた個体数および菌分離の見られた個体数では, 塵埃の多い区ほどその個体数も多い傾向がうかがえ, また, 凝集反応陽性鶏数と塵埃濃度の順位との間には有意な回帰の関係が見られた。
2. これらの結果を総合的に用いて分散分析したところ, 区間に極めて有意な差が認められ, ついで, 考察の結果, 塵埃が M. gallisepticum の同居感染に影響を与えるであろうと結論した。
3. 塵埃を誘因とする同居感染の増体への影響は明らかに出来なかったが, 塵埃そのものは増体に対し著しい影響を与えないと考えられる。
4. 油の撒布による塵埃抑制効果は明らかとなったが, 長期に亘るその効果は期待し得ないことも明らかであった。
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