抄録
台湾における自給飼料は減少傾向にあり,飼料用穀物の輸入が増大している。そうしたなかで1975年,カータイ社が設立され,近代的経営方法が導入された。それは「競争は企業を改善する」という哲学の下に分散経営方式やマトリックシステムであり,徹底した低コスト追求である。そのため薄利多売方式とし,加工費ばかりでなく販売費を節約し,減耗率を0.1%以下とするなど徹底した工程管理である。
そのため,全体の飼料販売は10%のシェアであるが採卵用には45%を占め,回転率のよい分野の製造を高めている。
台湾の飼料工場は少数化,大規模化の過程を歩み,養鶏家の自家配合割合も過去5年間に26%から9%へと減少している。