日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
ブロイラーの血漿中アミノ酸濃度に対する急性暑熱感作の影響
Hayford Y. TABIRI佐藤 幹高橋 和昭豊水 正昭秋葉 征夫
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2000 年 37 巻 2 号 p. 86-94

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抄録
暑熱環境下におけるブロイラーのアミノ酸栄養の特異性を把握する研究の一環として,ブロイラーヒナの血漿中遊離アミノ酸濃度に対する急性暑熱感作の影響を検討した。28日齢のブロイラーヒナを用い,2時間絶食の後2時間飼料を給与し,36, 38および40°Cに感作した。暑熱感作後,0, 30, 60および180分後に採血して,血漿中遊離アミノ酸濃度をHPLCにより分析した。38および40°C感作により直腸温は急激に上昇し,40°Cではすべてのヒナが感作後60分で死亡した。血漿中アミノ酸濃度は急性暑熱感作により変化し,それは感作温度により変動した。しかし,すべての温度感作において,血漿中Asp, Ser, Tyr, Cys濃度は感作前よりも有意に低下したが,血漿中Trp濃度およびTrp/LNAA(中性アミノ酸)の比は36および38°C感作の30分後に上昇し,その後感作前の濃度および比にまで低下した。これらの結果から,急性暑熱感作によりブロイラーの血漿中遊離アミノ酸濃度は大きく変動し,特に中性アミノ酸やTrpの変動が暑熱感作時の栄養生理の特徴に関与していることが推定された。
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